調査・解析・実験
損傷原因調査
金属材料、プラスチック材料及びガラスの破断や腐食による損傷など、その原因について調査解析します。 損傷原因の解明により再発防止の手助けを行います。 損傷した製品の履歴(過去に同様の損傷の有無、使用期間・環境情報、材質等)をお客様より提示して頂き、損傷品の状況をみて予算にあった調査提案を致します。 ボルト・ナット・シャフト破断、ポンプ・ギヤ及びシリンダ破断など数多くの損傷原因調査実績があります。また、事業用・産業用ボイラの定期検査業務(各種配管の肉厚測定、減肉調査、レプリカ検査などの非破壊検査)、事業用・産業用ボイラの各種配管の抜管調査の実績もあります。 お問い合わせください。
サービス内容
アサヒテクノリサーチでは、損傷原因調査において下記サービスをご提供致します。
形状計測
プロファイル形状計測
プロファイル形状計測は、画像上で任意に指定したプロファイル線のグラフに対して、試料の高さ・距離(長さ)・角度・R(円弧)などが計測可能です。
比較計測
比較計測は、2つの測定データを重ね合わせ、グラフの差分(増減分の面積値や特定点の高低差)などが計測可能です。健全品と不具合品の比較や腐食試験前後の比較が可能です。
断面形状観察
・損傷部の断面形状や割れの有無の確認及び進展経路の確認
・組織偏析の有無や金属組織の健全性の確認
・クリープボイドの有無の確認
・基盤回路断線の確認
マクロ観察
・断面形状確認
・漏洩状況確認
・溶接部の接着確認
・各種表面処理深さ確認・測定
樹脂や、基盤のこと
基礎断面形状確認
溶接形状確認
漏洩状況確認
浸炭層測定
ミクロ観察
・断面形状確認
・漏洩状況確認
・溶接部の接着確認
・各種表面処理深さ確認・測定
金属材料組織の確認
組織変化の確認
漏洩部確認
損傷状況確認
破面解析
機械部品として使用される金属材料は、使用方法・使用環境によって壊れてしまうことがあります。3DマクロスコープやFE-SEM(電界放出型走査電子顕微鏡)にて破壊起点(傷、クラック、異物など)や破壊パターン(延性破壊、疲労破壊、脆性破壊など)の推定を行い、損傷に至った原因を探ります。破面形態から破壊現象を確認
実体顕微鏡、3Dマクロスコープにてマクロ破面形態を確認
SEMにて、疲労破壊特有のストライエーションや延性破壊特有のディンプル等を確認
破壊パターンの特定
樹脂の破面解析
樹脂の破面解析では、破壊起点(傷、クラック、異物など)や破壊パターン(金属材料で見られた破壊パターンに加えてクリープ破壊、ソルベントクラック)の推定を行い、損傷に至った原因を探ります。
ガラスの破面解析
ガラスの破面解析では、破壊起点(欠け落ち、クラック痕など)や破壊パターン(ミラー状模様、ハックルマークなど)の推定を行い、損傷に至った原因を探ります。
腐食解析
腐食形態の確認
腐食性成分及び組成確認
各種分析結果から腐食原因を推定
断面漏洩状況観察
例)管の漏洩原因調査
漏洩部の断面観察から断面形状(どのように漏洩に至ったか)、スケールの有無の確認を行います。このときスケールがあればEDX分析を行って腐食性成分の有無の確認を行います。
漏洩状況確認
漏洩部確認
腐食状況観察
ワンショット3Dマクロスコープを用いて視覚的にどこが腐食しているか確認できます。
EDX分析による腐食成分の確認
腐食部の断面観察からEDX分析(定性分析)を行って腐食性成分の有無の確認を行います。EDX分析(面分析)によって腐食性成分の分布を確認することもできます。
物性試験
各種材料における強度や加工性等の特性の確認
クリープ破断試験での余寿命評価
引張強度や化学分析によるJIS等の規格値との比較
各種機械試験
硬さ試験
・引張試験
・衝撃試験
・クリープ破断試験
・曲げ試験
・材料成分分析など
各種物性試験
・CASS試験(JIS H 8502)
・塩水噴霧試験(JIS Z 2371)
・硫酸硫酸銅試験(JIS G 0575)など
非破壊検査
≪検査手法≫浸透探傷試験、磁粉探傷試験、超音波探傷試験、放射線透過試験、他
超音波厚さ測定(ボイラースタッブ管)
超音波探傷試験(SUS材)
磁粉探傷試験(クレーンのフック)
浸透探傷試験(銅管)
レプリカ採取状況(過熱器管)
レプリカ法による組織観察
放射線透過試験(突き合わせ溶接部)
プラント診断
伝熱管・配管の肉厚測定、管内UTを用いた肉厚測定、管内面スケール厚さ測定、レプリカ法による組織観察及び余寿命診断、極値統計による減肉挙動解析を行います。
配管の肉厚測定状況
肉厚測定結果を用いた配管の余寿命評価
配管のレプリカ採取状況
レプリカのSEM観察画像
登録・資格
- 超音波探傷試験レベル2(UT2)
- 超音波厚さ測定レベル1(UM1)
- 磁気探傷試験レベル2(MT2)
- 溶剤除去性浸透探傷検査レベル2(PD2)